TsunaさんのBBSへの投稿(20150612)を転載します。
■ 電源をイジる。 その1
AC整流を SiC SBDに換える。
NAS 用;市野式電源のご紹介がありましたが・・・.
ややこしい人→σ( ̄∇ ̄;) もしかして,ぼく?
とか考えていたら乗り遅れました.(o_ _)o
仕方が無いので,ちょっと電源について考えてみました.
以前,NAS 用電源で真空管整流の話が出ていました.
今度はセレン整流器ですね.共通項ってあるのかな?
真空管をいじっていた世代ですから,
セレン整流器を見たことはありますが,自分で使用したことはありません.
シリコンダイオード整流へどんどん乗り換えた方です.
整流管の方が音が良さそうかな,とは感じても扱いやすさに流されてしまいました.
調べると驚いたことにセレン整流器はショットキー障壁により
整流効果を得ている「半導体」であることを初めて知りました.Σ( ̄□ ̄;)
(何だと思っていた?と訊かないで~.
終わった部品と思っていたので,何も知らなかったんです.m(_ _)m )
しかも真空管より何年か先に発見・開発されていたんですね.
現在盛んに利用されているショットキーバリアダイオード( SBD)と
動作原理は同じだそうです.百年くらいかかって一回りした感じですね.
SBD はSW電源の整流(高周波側)にも利用されています.
TDK の倶楽部員SW電源にも使われています.
メリットとしては,
1.逆回復時間が理論上無く,高速動作が可能,SW雑音が少ない
2.順方向電圧降下が少なく,高効率
欠点としては,
1.逆耐圧が低い(~200V)
2.逆方向漏れ電流が大きい
などがあるようです.
しかし,シリコンカーバイド・ショットキーバリアダイオード( SiC SBD)
という高電圧に耐えるものが,とっくに市販されていたのですね.
これってSW電源のAC入力の整流に使えるんじゃないか?
SiC SBD 音質,とかでGoogleさんに訊いてみると,
オーディオに応用されている方もいらっしゃることが分かります.賛否両論ですが.
・・・で,いつもの通り,考えて分からなければやってみよう,
というわけで,秋葉原の秋月さんで4個買ってきましたよ.1個\300でした.
ROHM社製 SCS106AGC
絶縁シートとねじがセットになっていました.
これはROHMの SiC SBDとしては第一世代で,既にディスコンのようです.
本家ではデーターシートが見当たらないので,
秋月電子通商さんの資料へのリンクを下に貼っておきます.
http://akizukidenshi.com/download/ds/rohm/scs106ag-j.pdf
(続く)