■ 各自の音の方向性
音の浸透力の話をした後から この話をすると話しが前後するように思われかもしれないが、浸透力の話は何となくイメージしてもらえると思い、先ず最初の話としてした訳だが、
Ge3チューンを行うと「SPの方向や高さ、壁のことなどは、あまり気にならなくなる」という理由が、判ってもらえただろうか?
浸透力とは音の力であり、それはエネルギーだと思う。
”上耳”でも話している個人のエネルギーの大きさの話と同じだ。
高下駄(エネルギーが高い)の歯が高いと、些細なコトにはあまり影響されないのである。
好みの差の問題だろうとは思うが、僕は部屋の響きや反射にはあまり関心が無い。
音の鮮明度は気になるが、少しだ。大抵は我慢できるのである。
我慢できないのは、「口元の大きさ」なのである。
良く言っているから皆もご承知だろうが「大仏様が歌っている」と言ってるアレだ。
酷い表現とは思うが仕方がない。
歌い手の口が大仏様みたいに聴こえるのは我慢できない。^^;
超有名なショップの名物店長の居る試聴室で聴くと、何を聴いても必ず大仏様だ。(笑)
どんなシステムやSPでも、見事に超大物様なのだ。
※少なくとも僕にはそう聴こえる。^^;
音の鮮明度は凄いが、大仏様は僕にはアカンのである。
店長に直接尋ねたことは無いが、多分、彼には大仏様には聞こえていないのだろうと思う。
そんなコトよりも鮮明度の方が”命”なのだろう。
勝手に店長のGe3値を測ってみた。
126p 良い耳値 耳は悪くないのだ。 ^^;
128p 波形の形の感度 鮮明度が気になって仕方がないのだ。
82p 位相の感度 音像とか大仏様とかが気になるかどうか…
僕はどうなのか…
123p まぁまぁだけど大したことはない ^^;
122p 波形の形の感度 鮮明度があまり気にならない訳だ。
127p 位相の感度 そら、気になりますw。
このようにオーディオ的に「耳は良くても個人差はカナリ大きい」と思った方が良い。
自分の好みを理解していないと、機器を購入しても、チューンをしても、それが自分に向いているかどうかは「やってみないと判らない」ってコトになり、無駄な散財も避けようがない訳だ。
人生は短いし、お財布の大きさも限られているので、出来れば無駄なことはしたくないだろうと思ってアドバイスをすると、これがまた違う。^^;
「色々、失敗するのも楽しい。趣味だから…」と言われてしまう。
人はみな違うのだ。^^;
何故、個人個人の音の方向性がコレほど違うのだろうか。
いろいろ調べてみると、どうやら進化した環境の違いみたいなのだ。
それがDNAの中に残っているみたいなのだ。
例えば、上記の店長は、海や草原、砂漠など音の反射が殆ど無い環境で進化したようだ。
だから音源の方向を知るには位相差を知る必要もなく、その感度は進化する必要がなかったのだろう。
反対に僕の場合は、森や岩山、洞窟など音の反射が多いところで、正確に音源の位置が判らないと生存できなかったと思われる。
反射の多い環境の中では、音源の方向を知るには位相差を比べるのが便利だったのだろう。
この様に、生存を掛けた中での進化なので、その差は想像以上に大きい訳だ。
● 反射の多い環境
● 反射の少ない環境
さて、アナタのDNAに秘められた方向性は何処へ向いているのだろうか?
何かをGe3で買ってくれたユーザさんにはサービスとして調べようと思っている。
5月以降に買ってくれたモノはこの際OKとしよう。
Ge3の「よいしょ!」の意味では、新しく購入してくれる方が嬉しいのは言うまでもない。^^;
希望者は、最近のシステムの写真を添えてGe3に info@ge3.jp までメールで送ってほしい。行方不明を避けるために、件名を「方向性の探索」と必ず明記して頂きたい。
写真は大きなままが良い。意外と細かいところを見る必要もあるので…
全景と機器ごとの写真があれば結構役に立つ。
こんばんは、お邪魔します。
大仏さん、私のオーディオに於いての最大の敵です。
私は「大仏さん」では恐れ多いので「くちびるおばけ」と言っているのですが、システムのグレードを上げれば上げるほど、たとえば歌謡曲なんかを聞くと平べったくて馬鹿でかいくちびるのお化けが壁いっぱいに広がってしまうのが苦痛でした。
録音編集の段階で、カセットテープにダビングして聞いた時に一番良く聞こえるように調整しているという話を聞きまして、ならば試してみるかと実験、たしかに非常にバランスは良くなったのですがこの音では楽しめない、どうすりゃいいんだ?
いわゆるオーディオ的な意味での優秀録音盤ですと広大で自然な音場が広がるシステムで、しかしそれとは別に楽しみたい歌謡曲やロックなどはくちびるおばけになって楽しめない、これはお化け専用再生システムでも作るしか無いのか、と。
同じことはAVでも言えまして、音だけはその世界に入り込んだような自然でリアルで無限大の空間を感じさせるのに、目に映る画面は100インチ(知人宅などで何度も体験)でもちっぽけすぎて違和感がものすごいんです。
17インチのパソコンディスプレイに5・1チャンネルサラウンドを組み合わせて、どうだ凄いだろうというシステムなど、愛想笑いで「いやあ、素晴らしいですね」などと話を合わせましたが、目と耳の情報格差の大きさが苦痛ですらありました。
そんなことなど関係ない、そんな問題など存在しないのだと鼻をくくって邁進しているのがオーディオ業界でありAV業界なんだと、正直失望していまして、自分で解決していくしか無いのだと思って居ましたので、今回きささんがここに書いてくださったことが物凄く嬉しく、とてもホッとして気が楽になりました。
またひとつ、Ge3が好きになりました。
誤解を招く表現があったので補足説明します。
17インチのディスプレイでAV(オーディオ・ビジュアルです、念のため)を楽しむことは私自身やってきたことで、何一つ非難する気はありません。
5.1チャンネルサラウンドについても同じです。
その組み合わせで楽しんでいる人もいらっしゃるでしょうし、そのこと(楽しんでいること)について私なんぞがどうこう言うつもりもありません。
話の主眼は、「私自身が」、音の情報に引きずられるということなんです。
音の情報に飲み込まれて、どんな大きな画面でも違和感を感じるほどちっぽけに感じる、という、そういう「症状」についての悩みがあるというのが私の言いたいことです。
不思議なことにテレビ内蔵のスピーカーだと音量に関係なく違和感を感じません。
また自分で行った実験では、とても音楽を聞く気にならないほどヤレてボロボロになった大昔のシステムコンポのアンプを通して「音を悪く」したところ、画面との違和感が消えました。
ちなみに映画館に行っても10分位かかって慣れるまではものすごく違和感を感じますので、20年ほど映画館には行っておりません。
かといって、自信を持って言えることは、私は大して耳は良くない(感性的な意味で。聴覚は正常らしいです)のです。
学生の頃、貰い物のレンズ(望遠鏡用)と洗面台から持ってきた鏡と段ボールで、14インチテレビ(ブラウン管)をプロジェクターに改造(笑)して、コピー用紙を貼りあわせて作ったスクリーン(おおよそ80インチ位、四畳半の壁いっぱい)に投影して以来、大画面の迫力と魅力にノックアウトされているのですが、しかし欲張って音をステレオから出すと、とたんに違和感が始まりました。
私にとって、画面とのバランスを考えると音のクオリティを相当下げなくてはならない、しかしそれではやっぱり不満で、どうしたら良いのだろうと、そういう話です。
どうも、おおきに m(_ _)m
ここに置いておくのは勿体無いので、BBSの方に転載しますね。
議論が続きそうなネタはBBSに書いてもらった方がありがたいかも…^^;