(音像の定位2からの続き)
きさ:位相が大事だ、ってことが判ってきつつあるのに
なんで元のデータをいじくって壊れた記録で、
何を安心してるのかなぁー?って思てる訳。
特に芸術家と自負してる人たちに言いたいね。
後世に何も残らへんで!
逆に言えば、昔の蓄音機の録音の方が
位相関係とか正しく入ってるよ。
ビクターのトレードマークの犬いてるやろ?
首をかしげてるやん!
あれは蓄音機のラッパの中に立体の飼い主が居てるように聞こえるから、
首をかしげてるんやで。
多分等身大で見える様に聞こえてるんやで…(爆)
つる:おおおぉ〜〜〜。
きさ:信じられないでしょう。
一度、チャンとした蓄音機を聴いてみた方が良いよ。
チャント出てくるから…
つる:聞いてみたい!
…よく、蓄音機の音を「肉厚な音」って表現されてますけど、
それが指すのって、きっと、そういうことなんでしょうねぇ。
きさ:今の録音の殆んどは、本当にモッタイナイと思う!!
つる:…いま、3Dテレビだ何だって盛り上がってるじゃないですか?
昔からSFでよく語られてきた中で、
ある記録を再生したらそこに立体で再現される、
っていうのがありますけど、
そういういじくりまわした録音…情報源だと
立体にならなさそうですね。
きさ:うん。
バラバラにでてくるんちゃう?
つる:きささんがいつも言うようにウチワみたいにペラペラだったり、
逆にすっごい口のおおきいオバケみたいなのが
立体として出てきたり?(苦笑)
きさ:うん。
「口が大きい、小さい」って、僕はよくいうてたけど…
…気にならへんのやろなァ…
つる:気にならない人には…気にならない…
きさ:それは僕にはわからないからね。
Audio評論家でも、口がでかいのが好きなひとが
一杯居るからね。
つる:…それに慣れちゃってるから、とか…
きさ:どうしてそれに慣れることができンねやろ?
気にならへんから、慣れるんやろ?
気になる人は、ずっと気になるよ。
こぉ〜んなオバケみたいなん、聴きたくないやん。
何遍聴いても「オバケみたいや」って思うから…
つる:…そういうCDは…聴かなくなりますよね。
ハッキリ聴かなくなる原因がわからなくても
なんとなく遠ざかっちゃう…
きさ:そういう意味で、Sさんも
正しい録音をそろそろ残した方がええんちゃうかな
って思うねん。
せっかくエエ歌を歌うんやから、チャント残さんと。
つる:勿体ない(頷)
きさ:今までは単純にAudioの、いちマニアとして
あの人の音源が欲しかったんやけど…
でも今は、おせっかいのレベルで思ってるね(苦笑)
前は自分の欲の為に、音源が欲しかったんやけど
今は、新しいCDを作るタイミングで
そういうことを判ってるエンジニアに
ワンポイント録音で新譜を作って欲しいと思ってる。
つる:…前に会った時
「最終的な音の確認は、ラジカセでするんだ」
って聞きましたね。
それってやっぱり、残す録音、でなくて
ある一定の枚数を売る為の録音、ですよね。
優先される目的が…
それじゃぁ、モッタイナイ!っていう話しですよねぇ…。
きさ:ラジカセ用に合わせたバージョンがあってもええと思う。
だけど、大元はまともなのを録らんと…
今はDVDでも5GBくらい入るから
ラジカセバージョンと、
マニアバージョンを入れたって構へんやン?
制作費とかかかりすぎるのかなぁ…
そんなに違わんと思うねんけど。
記録に残す、っていう意味で、
妙にこねくり回した記録を残しても意味ないよ。
限りなくゴミに近いと思うけどね。
つる:まずは正しいモノを録って、それからいじれ、と。
(音像の定位4に続く)