(【暗騒音の噺:2】からの続き)
きさ:…話しを戻すけど、
クロックの精度を上げるのは
物量大作戦したら簡単やねん。
精度がどんどん上がっていく。
どんどん上がっていくから
精度を高めた装置は、おっきィなンねん。
つるちゃんがバイトしてた所みたいに。
つる:たしかに、おおっ…っきぃですねぇ(爆笑)
ありゃでかい(笑)
きさ:あれはもう、それをそのまま証明したみたいな装置やんか?
「直径なんぼあるん?」
「10キロ」
とか、そんなんやん(笑)
つる:ですねぇ〜(苦笑)
きさ:それくらい大きくせんと、できひんねん。
そんな風に精度っていうのは物量作戦したら
簡単に上がっていくモンやねん。
…でも、そこに意味があるかどうか、っていうと
それはまた別モンや。
つる:(頷)…精度を増すと、
ある一定のラインまでは「意味がある」けど、
そのままずーっと増やしてても「意味がない」。
だけど、そのまた次のラインを超えると
また新しい意味がでてくる場合も、ありますよね。
ブレイクスルーする、っていうか…
きさ:あるね。
つる:ね。
きさ:それは、分からんことが
分かってくる世界に入ってくるんやろな。
つる:今…前に見た、
原子時計の動画を思い出してました…
従来の原子時計は、
原子を一個ぽーんと投げて測ってたんですって。
でも、今度新しくできたのは
一度に100万個の原子を測るんです。
まさに「物量大作戦」ですよね。
そうすると、1秒で18桁の時間が測れるんだそうです。
その時計であっちとこっちの時間を測って
もし、ズレが生じたとしたら
それは時間を計る「時計」で
「重力」の差が測れるってことだよね、って。
今、私達がつかっているGPSは
14〜15桁の計測で動いているけれど
18桁までいくと…何ができるようになるでしょうねって…
ああ!おもしろい!!(*´艸`)
…これも、ブレイクスルーですよね。(笑)
きさ:うん。せやなぁ。
…どう表現したらええんやろなぁ…
………どう言うたら伝わるかなぁ………
こういう話してたら、言わんとしてるところが
「なんとなく」
伝わっていくんちゃうかと思てんねんけど…
Ge3に接してる人は、
「役にたつ千円」と
「役に立たない千円」があるってことに
だんだん気づき始めてると思うねん。
つる:そう思いますね。(頷)
…その「価値」というか「意味のある」ところ…
意味がある、ってことは、価値がある。
「値打ち」…
「金額に換算しようがない価値」…
「言葉に落としきれないトコロ」とか…
…こうやって、沢山話していってそうのうち
ある点を越えたら
ブレイクスルーするんじゃないでしょうかね?
きさ:言いたいのは「その辺」やねん!ってことを
何とかして伝えたいと思うねん。
10人おったら2〜3人くらいは分かる人が居るんちゃうかな?
つる:居ると思いますね。
きさ:分からへん人も居るかもしれんし。
ものには、い・ろ〜んな価値があると思う。
つる:(頷)
私達の、知ってる意味も、知らない意味も。
い・ろ〜んな意味が。
(【音像の定位の噺】に続く)