【暗騒音の噺3】物量大作戦

(【暗騒音の噺:2】からの続き)
 
 
 
きさ:…話しを戻すけど、
   クロックの精度を上げるのは
   物量大作戦したら簡単やねん。
   精度がどんどん上がっていく。
 
   どんどん上がっていくから
   精度を高めた装置は、おっきィなンねん。
   つるちゃんがバイトしてた所みたいに。
 
つる:たしかに、おおっ…っきぃですねぇ(爆笑)
   ありゃでかい(笑)
 
きさ:あれはもう、それをそのまま証明したみたいな装置やんか?
   「直径なんぼあるん?」
   「10キロ」
   とか、そんなんやん(笑)
 
つる:ですねぇ〜(苦笑)
 
きさ:それくらい大きくせんと、できひんねん。
   そんな風に精度っていうのは物量作戦したら
   簡単に上がっていくモンやねん。
 
   …でも、そこに意味があるかどうか、っていうと
   それはまた別モンや。
 
つる:(頷)…精度を増すと、
   ある一定のラインまでは「意味がある」けど、
   そのままずーっと増やしてても「意味がない」。
 
   だけど、そのまた次のラインを超えると
   また新しい意味がでてくる場合も、ありますよね。
   ブレイクスルーする、っていうか…
 
きさ:あるね。
 
つる:ね。
 
きさ:それは、分からんことが
   分かってくる世界に入ってくるんやろな。
 
つる:今…前に見た、
   原子時計の動画を思い出してました…
 
 
 
   従来の原子時計は、
   原子を一個ぽーんと投げて測ってたんですって。
   でも、今度新しくできたのは
   一度に100万個の原子を測るんです。
   まさに「物量大作戦」ですよね。
 
   そうすると、1秒で18桁の時間が測れるんだそうです。
   その時計であっちとこっちの時間を測って
   もし、ズレが生じたとしたら
   それは時間を計る「時計」で
   「重力」の差が測れるってことだよね、って。
 
   今、私達がつかっているGPSは
   14〜15桁の計測で動いているけれど
   18桁までいくと…何ができるようになるでしょうねって…
 
   ああ!おもしろい!!(*´艸`)
   …これも、ブレイクスルーですよね。(笑)
 
きさ:うん。せやなぁ。
   …どう表現したらええんやろなぁ…
   ………どう言うたら伝わるかなぁ………
   こういう話してたら、言わんとしてるところが
   「なんとなく」
   伝わっていくんちゃうかと思てんねんけど…
 
   Ge3に接してる人は、
   「役にたつ千円」と
   「役に立たない千円」があるってことに
   だんだん気づき始めてると思うねん。
 
つる:そう思いますね。(頷)
   …その「価値」というか「意味のある」ところ…
   意味がある、ってことは、価値がある。
 
   「値打ち」…
   「金額に換算しようがない価値」…
   「言葉に落としきれないトコロ」とか…
 
   …こうやって、沢山話していってそうのうち
   ある点を越えたら
   ブレイクスルーするんじゃないでしょうかね?
 
きさ:言いたいのは「その辺」やねん!ってことを
   何とかして伝えたいと思うねん。
   10人おったら2〜3人くらいは分かる人が居るんちゃうかな?
 
つる:居ると思いますね。
 
きさ:分からへん人も居るかもしれんし。
   ものには、い・ろ〜んな価値があると思う。
 
つる:(頷)
   私達の、知ってる意味も、知らない意味も。
   い・ろ〜んな意味が。

 

(【音像の定位の噺】に続く)