■ 電源をイジる その9
【4】ファーストリカバリーダイオード( DE5L60U)を SiC SBDに交換
実は,基板の裏にファーストリカバリダイオード( FRD)が貼りついてるなんて,
気がついていなかったんですよ~.(^-^ゞ
これは困ったな~.何の回路だか分からない.
電源なのでパターンを追えば追えると思うけど,面倒だな~.ううぅぅ.
ああ,力率改善回路の昇圧型チョッパだ・・・多分.(^-^;;
この電源は結構凝っているんだなぁ.もっと単純かと思ってた.
今はICを使えば簡単に出来ちゃうから,安くても関係ないのか.
隣の FETで細切れにされた電流が,
この FRDを通って次の高周波トランスに流れていくみたいです.
ここに SiC SBDは適任ですね.
逆回復時間を短くしたいから FRDを使っているんだよね.
SiC SBD はもっと速いし,雑音少ないぞ.(^-^)v
幸いなことに SCS106AGCが使えそうです.
順方向電圧が低いのは何か影響あるかな?
SW電源の中身をいじるのが初めてなんで・・・分かりません.(o_ _)o
FRD は基板にべったり貼りついて放熱しているけど,SiC SBD はどうかな?
まあ,損失は少ないはずだし,図体がでかいから大丈夫だろう.
他の定格は問題がなさそうなのでやってみます.
ただ,一筋縄では付きません.基板の裏は無理なので,
写真のように基板の隅をヤスリで削ってリードを通し,ダイオード本体を表に出します.
シャシには絶縁シートがあるからショートしたりはしません.大丈夫です.
表面実装用の小さなランドから無理な引き出しで,足を細かく曲げますので,
何回もの付け外しは避けます.FMB は最初から付けておきます.
え?凄い.
音が一気に優しく柔らかくなりました.【1】と同じくらい驚いたかも.
これは良いですね.さらに静寂感が増します.気持ち良いです.
ちょっと表現が難しいのです.
すっきりとして滑らかな感じですが,
滑らかと言うとツルツルのイメージがありますが,そうじゃなくて・・・
あっ「ケブタ」の優しい手触りのイメージだ.
「ケブタ」を撫でていると止められなくなることありませんか?(^-^;;
「Qシート」を貼り付ける
あ~,落ち着きますね.エコーが綺麗に聞こえます.
貼る前の麻薬的な響きは抑えられます.
FMB の影響でしたかね.
どうしようもないCDがあるのですが,少し聞けるようになったかも.
あ,この対策は「元系」だなぁ.
だけど,同じSiC SBD をAC整流に使ったときの力強さは出てきませんね.
(続く)