■ 電源をイジる その5
SiC SBD の効果は雑音減少に依るものである,という仮定に基づいて,
各種の雑音対策とSiC SBD の効果の差を聴きます.
ノイズ対策は「臭いものに蓋系」と「臭いの元を絶つ(減らす)系」がありますよね.
今回は「蓋系」で簡単にできることをを試し,「元系」= SiC SBD投入,
との違いがあるかを聴こうとしています.
結果を先に言っておくと,
やっぱり SiC SBDは雑音の減少だけとは思えない音の違いが出ます.
ただし,使う場所によりけりです.
【0】新しいSW電源に,今まで使って聞き慣れたSW電源と同じチューニング
シャシを若干修正し,基板の浮き上がりを無くして,
コイル振動による基板鳴きを抑えておきます.
赤丸3カ所の基板を受ける爪が,基板を支えていないことがある.
真ん中で基板を止めているねじ受部の根元を叩いて,少しでも位置を下げ,
基板に爪が先に当たるようにし,基板鳴きを止めます.
うっかり叩き潰さないように何か挟んで叩いた方が良いですよ.
出来なかったら,爪を上にこじってでも基板に先に当たるようにします.
特に写真で左手前が浮くと,低周波で酷い基板鳴きが出ます.
シャシの側板が開いている個体あり.カバーのガタを抑えるため黄色矢印のように
少し内側に曲げる,少なくとも真っ直ぐ立てておく.
青丸2カ所のカバーを受ける爪の隙間を少し詰めておくとカバーが口を開いてしまうのを
多少抑えられるけど,カバーに細工すればやらなくてもOK.
白矢印のチョーク2個の巻き線がジジジと鳴く個体あり.
鳴いていたら,30分硬化型のエポキシを垂らしてヘアドライヤーで暖めてやると,
粘度が下がってしみ込み,鳴きが止まる.こともある.(^-^;;
カバーも折り曲げを修正しておきます.
矢印の方向に少し折り曲げてやると,シャシからの浮きが抑えられます.
これらをやるとがたつきが無くなって,持った感じがシャッキリして気持ちいいですよ.
まあ,だから何だと言われると困るんですが.(^-^ゞ
う~ん,なんとも・・・聞き慣れた音なのですが,
今となっては暗くて生気が薄く聞こえてしまいます.
これでとても満足していたんだけどな.(^-^;;
(続く)