■ 「鬼太鼓道場」第1回 2014/08/03 Take@藤沢さんち
8月のどピカン天気の日曜日 Take@藤沢さんちにお邪魔しました。
Take@藤沢さんはPMCのトールボーイをメインSPとしてプロジェクターを利用してAVを楽しまれています。
そして2chもより高音質で…という、正に我々の望むようなシステムを目指して奮闘されています。
ONKYOのAVプリをコントールに使いAha!の真空管式プリメインでフロントSPを駆動させる。 その他のSPはPA用のマルチ・アンプを使うというやや変則的な構成ですがバランス良く実に合理的で計算された構成です。
全体の音の方向性を支配しているのは、やはりPMCのSPです。
能率が低いことで有名なPMCですが、それ程、出力も大きくない真空管式のAMPでも全く問題ありません。
出て来る音は高域も低域も艷やかで見事な鳴りっぷりです。
くやしいかなハイエンドの匂いも見事に漂っていました。
SPを駆動するAMPを考える時、出力ワット数は大きなポイントには違いない訳ですが、それだけでは必要な要素の一部を示したに過ぎないように思えます。
AMPの駆動力とは何かを再度真剣に考えて、正しく理解すべき時なのかも…ですね。
音の力感とか浸透力とか…何か別の考え方の基準が必要なのでしょう。
今日の「鬼太鼓道場」のテーマである鬼太鼓座の再生Ge3値ですが…
118pと残念な結果でした。
PMCのSPはフルGe3チューンで、ヒグラシも黒アゲハも琴引も装着済みで、ケーブルも大地も雲泥もGe3で揃っているのですが、太鼓の乾燥した革の強靭さは出ていませんでした。演奏者の激しさや大きさ、位置関係などの情報が出て来ないのです。何だか教会や洞窟で聞いているような錯覚に陥りそうです。
しかし、次のような値も出てました。
118p 「鬼太鼓座」が鳴るGe3値
124p オーナの満足Ge3値
Ge3値が示すように Take@藤沢さんが普段聞いておられるジャンルは素晴らしいとしか言いようのない鳴り方なのです。
何処にも問題を感じません。
否、問題があるどころか教会のオルガンやJAZZやボーカルなどでは、ハイエンドの香りさえ強烈に漂うのですw。
でも鬼太鼓座は鳴らないのです。
「この現象をどう表現すれば、誤解されずにブログにUPできるか?」かなり悩んでいてUPするのに時間が掛かってしまいました。
5月に「鬼太鼓座」の音を聞かせて頂いた「スイーツ亭」での訪問についても同じことが言えます。
その他の「鬼太鼓座」を聞かせてくれたユーザーさん宅の話もブログにUP出来ていない理由はコレです。
今回のTake@藤沢さんのシステムでようやく判りました。
すごく単純な話しでした。
「カラスはカラス、ひばりはひばり」には間違いはないのですが「ユウミンでも充分」って世界もあるのですw.
Ge3的に「鬼太鼓座」を聞く意味は…
「最短時間で、高度なレベルへの調整が可能」だからです。
ただし別の方法でも、求める境地には到達出来ます。
ただ「時間がカナリ掛るだろう」と言うコトです。
この時間を「面白い!」と捉えるか「無駄」と考えるかで話は随分違います。
Ge3値は「良い音に必要」なの数値では無く、「良い音への近道」だと考える方が良いのでしょう。
Ge3値は目標ではなく、道標に過ぎないのですw。
最近、Ge3値に強い依存症的反応をするユーザさんが気になっていたのですが、僕自身は今回の訪問で、非常に気が楽になりました。(笑)
Ge3値の低いシステムでも桃源郷に到達は出来ます。
ただし、その道は時間が掛かります。
「その時間が楽しみだ」と言う自信と覚悟がある人は、その道を進むべきです。
「その覚悟は難しい」と思う人は「鬼太鼓座」は近道でお勧めです。
ハイエンド臭いんだよねぇ…(笑)
でも、この臭さに憧れているんだけどね。
ウルトラマン貼りである。
球の頭にはQ丸が乗っているよ。
カッチョ良いプレーヤです。