「違う」という認識 その1
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きさ:Aさんが発見したんやけどな
つる:はい。
きさ:AさんがBさんと一緒にコンサートに行くやン?
ほんで、隣合うて座ってんねんけど、
Aさんはティンパニの音が上から聞こえるねん。
つる:ほう。
きさ:んで、Bさんはそこ(舞台の上)から聞こえるねん。
つる:ほほう…まっすぐまえから?
きさ:そう。
つる:じゃぁ、Aさんは目の前の、
ティンパニのある場所から、
ティンパニの音が聞こえてない
ってことですか?
きさ:いや、いやいや。
二人ともそこ(舞台)にティンパニがあって、
そこで鳴ってるっていうのは認識してんねん。
けど、
コンサート会場での音を覚えて、
家に帰って(再生装置で)調節してみると、
Aさんの音は上から聞こえるねん。
つる:Aさんのセッティングでは、ってことですか?
きさ:そう、同じ音源でね。
だから、Aさんの「音作り」っていうのは
「上からの響き」
っていうのを凄く重要視して作ってんねんな。
つる:ふむ。
きさ:ほんでBさんの「音作り」は、
それがあんまりないから。
「上からの響き」はどうでもいいねん。
つる:ふむふむ。
きさ:Aさんは「上からの響き」がなかったら「ダメ」やねん。
つる:ほほ〜。
(「聴能力のはなし2」につづく)
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