■ 振動は諸悪の根元
よく言われている事だが、「振動は諸悪の根元」というのは本当のような気がしている。
アンプしかりスピーカ、CDPもそうだし、ケーブル類もそうである。
どうもピン・ケーブル、スピーカ・ケーブル、すべてが振動して音を濁しているようなのだ。
この振動を「げげげ的」に考えてみたい。
現在の技術では「記録された情報を100%再現することはできない。」って事ぐらいは誰でも知っている。
ところがその再現出来ない理由の中で、振動を低く評価しすぎているのではないだろうか、それ程再生の邪魔になっているとは、想像もしていないように思える。
白状すると、実は私も数ヶ月前までは、その一人だったのである。
凧誅PROの音を聞くまでは、同じただの唐変木だったのである。
「まぁ、影響はあるにしても微々たるモノだろう。」
などと、勝手に思いこんでいた訳である。
振動がどのようなメカニズムで音に悪影響を与えているか? などを大上段に言う気はない。
私は専門家でもないし、調べるための設備もない。
言える立場ではないのであるが、喉元にまで来てしまっているので言うほかない。(笑)
専門家の諸氏には、素人の勝手な戯言と受け流してもらえると有り難い。
さて、思いつく弊害のメカニズムについて考えてみると...
先ずは電磁誘導が怪しいと考えている。
電界か磁界かの中で導体が動くと電気が発生するというアレである。
右手、左手の法則とかの絵で覚えておられるアレである。
※初めは「地球の磁場との関係かな?」 とも考えていたが、どうも、それはあまり関係ないようだ。あっても本当に少ないみたいだ。
中でも逆起電力は特に怪しんでいる。(笑)
信号自身(電流)が流れる時に発生する磁界や電界の影響で、自分自身で誘導電流などを作ってしまっている可能性がある。
この逆起電力は電流が流れると勝手にできるのかと思っていたが、勝手ではなくて、ここに振動が関係しているようだ。
つまりケーブルを振動出来なくしてやると、逆起電力は発生しにくいようなのである。
※ホントかよ? (笑)
特に位相の変わり目付近での発生が多いようなので、その歪みは非直線的である。
特に人間の耳には感じやすい。
渦電流の影響もあるだろうが、それも微々たるものだと考えている。
これは、電気が流れる所、全てで発生している現象である。
大抵の振動対策が、大なり小なり有効である理由がこれである。
それじゃ、「電気の通らないデジタル光ケーブルは問題が無いのか?」というと、これまた振動の影響を受けるようだ。
こんどは地球の重力場が関係していると思われる。量子力学の世界での話である。
「重力場の光にあたえる影響」あたりが怪しいと思っている。
原理はややこしいが、最近のジャイロコンパスには、この理論を使った製品が実用化されている。
簡単に言うと、振動がファイバーケーブル内の光の伝達速度を変えているのだろう。つまり、クロックのズレのような事がファイバーケーブル内で発生しているのだと思う。
まぁ、振動は諸悪の根元には間違いない。