イベントレポート:2006/11/24 Ge3な夕べ@エンゼルポケット 第2弾!

レポート by 今井 明

今回は久々にイベントの最初から参加出来たので盛りだくさんの内容でした。
まずは製品版「新・大地」とそのプロトタイプ、会場にあった石製?オーディオボードに乗ってみるという体感コーナー、石はそのまま硬い板という感触だったのがプロトタイプでは非常にガッチリした岩の上に乗っているような印象。製品版では同じように分厚い岩盤の感触なのだがどこか柔らかいような安心出来るような安定感を感じた。これは音の変化でも同じような傾向で聞けるのが面白い所だ、今回製品版の「新・大地」はトランスポートとして使用したDPAT−AVのボードとして使ったのだが音がガッチリするだけでなく落ち着いて音楽が楽しめるような雰囲気になった。このレベルの変化は他のボードではちょっと聴いた事がないもので驚いた。

しかしまだまだ序の口、今回はその後行った「ストーンヒーラー」を増設してそれぞれを結線していくという通称「ストヒバーガー」なる使い方には心底驚かされた。
最初はスピーカーとスタンドの間にストーンヒーラーを置いた、この時は余計な音のふくらみやボンつきが少なくなりスッキリした印象。さらにスピーカーの上に毛を上向きにしてストーンヒーラーを置いたが細かい音は聞こえるものの多少抑えられた感触。これを毛が下に向くように設置すると大分音がほぐれ、さらに少し高さのあるインシュレーターでストーンヒーラーを持ち上げてやると全体的な音のバランスが取れ音空間の広がりがスピーカーの範囲よりも広くなるように感じられた。

そしてそれぞれのストーンヒーラーの端の塗装を少し剥がしてクリップで銅線を止めて電気的に接続、どうもそれぞれの電位を同じにすることに意味があるらしい。理屈は良くわからないがつなぐ事で明らかに演奏がゆっくりに聴こえ様々な細かい音が聴こえてくるから不思議である。何度もつけたり外したりで比較をしたが同じ傾向で変化する。その結線の途中に要石を接続するとさらにクリアで見通しの良い音場となったが、要石の置き場所で大分音が変化するのが印象的だった。

最終的にD−PATの下にもストーンヒーラーを置き、スピーカースタンド下の大地と共にすべてを線で接続することでスピーカー前1.2mほどにまで背筋がゾクゾクするようなの濃密でリアルな音空間が押し寄せてきた、ずっと前の方座って聴いていたので気付かなかったのだが、振り向いたらあまりにリアルで怖くなってしまったのか?みんな後ろに下がって聴いてしまっていた・・・ そしてトドメはやっぱり艮、ストーンヒーラーの下に使うだけで空気の濃さというか温度感、CD再生なのに演奏している場の緊張感が出てくるのだ、見かけで損をしている気がするが現在一番お気に入りのGe3製品かもしれない、ストーンヒーラーと艮はすでに自分のシステムでも愛用しているがいくつか増えそうである。オーディオイベントで興奮して感動したのは久々の出来事だった。

今井 明★プロフィール
最近は自分のシステムにそれなりに満足して落ち着き気味のため、何か面白いものはないかと各イベントを物色中。音楽の好みは多彩だが、中心は洋楽やジャズの女性ヴォーカルなど。その場で歌っているような臨場感を求めて既製品に飽き足らず自作をしながらオーディオと音楽を楽しんでいます。