■ 均質は振動を招く
モノの振動を押さえるための方法として、
砂を利用する手法は古くからある非常に有効な方法だ。
ただし「砂も均質になると振動する。」 という事だ。
「縄跳びが出来るケーブルは良くない」とよくわからないよくわからない話を別の章で言ったが、それは砂漬ケーブルにも、そのまま該当すると考えている。
一見、振動しにくいように思えるケーブルも、よくよく観察すると
「何だ!振動するじゃないか?!」 てな意味である。
げげげ的に考える理想的な砂漬ケーブルは、砂漬と何もしない場所がランダムに繰り返される、それはそれはややこしいケーブルである。
そして、その繰り返しのパターンは「げげげ」と同じにする必要がある。
しかし、作りにくい事この上ない。(笑)
砂の成分に関しても「均質は振動を招く」と考えていて、
例えば、ジルコンサンドの代わりに純粋シリカやガラス粉を使ったとしよう。
妙な響きが付きまとう気がして、私は嫌だ。使わない。
これはシリカにも固有の振動があって、それが共鳴しての結果だと思う。
それを防ぐにはどうすれば良いのか?
簡単だ。色々なモノを混ぜることである。
つまりホワイトノイズのようにすれば良いわけだ。
その意味でホワイトジルコンは均質だが音は良いらしい。
原因を考えてみると、どうやら砂粒の大きさと形態に関係するようだ。
その良さが、均質の問題点をマスクしているらしい。
ジルコンサンドでホワイトジルコンと同じ形態のモノがあれば、それはすぐに比べられると思うのだが、そのようなモノが無いので結果はお預けだ。
ちなみに「げげげ」も制振に粉体を使用している。
成分は有機体である。
複雑な分子構造を求めると、ここに行き着いた次第である。