きさ:…で、その一番目が、
「正しい波形を、正しい形で再現できるようにする」
っていうことや、と。
つる:うん。
きさ:んで、そのために「音」っていうものをもうちょっと考えると、
スピーカーっていうのは、結局、空気を押して、震わせて音を出してる。
つる:うん。
きさ:そんで、空気っていうのは軽いから、
一見、震わせる事など簡単に思えるけど、これが以外に大変な訳。
つる:いがいと…っていうと?
きさ:空気は1Lで、1.2gの質量があっるのは知ってるよね。
で、ねばっこい。
つる:むむ?
きさ:水みたいにサラサラしたモンじゃなくて、ねばっこいねん。
ほんで、押したら縮みよるねん。
つる:うっは〜。
きさ:水は押しても縮まへんやろ?
つる:縮まない。
きさ:そのねばっこくて、押したら縮むような世界で
押してリアリティのある音を出すっていうことは、結構難しいねん。
そう思えへん?
つる:難しそう。
きさ:実際、どれくらいの質量の空気をSPユニットが動かさなあかんのかなぁ〜?
調べると、10cm径のユニットで 2800g ぐらいなのが判った。
2.8Kgやで、ムッチャ重たいと思わへん?
つる:ひえー!
2.8kgっていうたら、かわいい猫一匹分ですよ!
きさ:なんで2.8kgになるか、っていうと、
う〜んと、
空気の重さは4℃の時に平均1.2gやねんけども、
こんだけ(ジェスチャー)動かすだけじゃないんよね。
つる:目の前の…真正面の空気だけ動かすんじゃなくて…その先やまわりも動かすのかな…?
きさ:…そしたら無限に続いてまうやン?
例えば、
壁が5m先にあったら、5mそれは続くよね。
でも、5m先に影響を与えるか?っていうたら、
与えへんねん。
ほとんど。
つる:うう?
きさ:どこまで影響が続くにかな?って実験して試していったらええねんけど、
Ge3では”上”に訊くから。
つる:はやい(笑)
きさ:ほしたら、このへんやねん(笑)
つる:まっすぐ前も横も含めた…このへん(ジェスチャー)(笑)
きさ:そう、このへんや。(ジェスチャー)(笑)
つる:二次元的にみたら、扇型みたいな…
きさ:そうそう。
だからその辺の質量だけが、コイツ(10cm径ユニット)にかかってる、ってこと。
それ以上先は、もう影響を無視しても良い訳。
そしたら、空気の影響も少ないっていうハナシになるやんか?
こんだけ(ジェスチャー)や。バケツ一杯くらいの空気を動かしたらええねん。
これくらいの、バケツ一杯の空気の量を量ったら10Lやんか?
そしたら…
改訂 2018/06/06