施工例:YAMAHA 1000M

2003/4/30

さて、今回は名器の誉れも高い YAMAHA 1000M をGe3チューン依頼です。

このSP、不思議なことに名器との声は多くても、感心するような音はあまり聞きません。
「低音が重い」とか「各ユニットがバラバラに鳴る」とか、良くない噂の方が多いくらいです。
つまり鳴らしにくいSPの代表的みたいなモノなんですね。
私自身も20年ほど前に1年くらい使っていた事があるにはあるのですが、オーディオ熱が冷めていた頃だったせいか、どうも鮮明な記憶がありません。(爆)
要は鳴らせなかったと言う事なんでしょう。

と言うわけでリベンジーの心意気でGe3化に挑戦してみました。
目標は、「簡単に鳴らせる名器」です。(爆)

■Ge3チューンの各行程

ウーファにヒグラシを5つ取り付けました。
支柱に4個とマグネットに1個に分散しました。
かなりしっかりしたウーファです。
とくにダイカストフレームの設計が巧妙で、エンジンメーカだと言うことは関係あるのかな?
取り付けネジ穴の回りのくぼみなど、感心しきり!
本気で強度を考えていますよ。m(_ _)m
黒アゲハはコーン紙の裏から貼り付けました。
前からは張りにくい形式なので、裏から張っても変わらない黒アゲハは使いやすいですね。
黒アゲハは5枚張りました。
このウーファのネックはコーン紙でしょうか?
出来るならば、最新のケブラーコーンなどに張り替えたいところです。(爆)
この写真は支柱の裏側のリブを撮ったモノです。
強度をちゃんと考えている証ですね。
おたくのウーファの支柱にリブはありますか?
私は必須だと思うのですが...
ツイータにはヒグラシ2個です。
異常に大きなマグネットを抱いたツイータです。
パッキンに麻紐を使って、簡易インカ巻きを施しました。(笑)
見えないけど、マグネットとフレームの間には「麻紐縛り左巻き」を行っています。毛が出てるの見えますか?(笑)
琴引をツイータに張った時の写真です。
これが俗に言う「ウルトラマン貼り」です。
防護アミを被せて、チューンしたとは判らないでしょう?
スコーカです。
ツイータに負けない程の異常なマグネットです。
ヒグラシを4個も使いました。
これは4312のウーファと同じ個数です。異常でしょう?
「麻紐縛り左巻き」が少し見えていますよね。
スコーカです。
巨大なベリリウム・ドームに琴引を張りました。
なんと6本も張りました。
デカスギ!(爆)
保護カバーの裏にも張っているのですが、見えますか?
アッテネータには1枚黒アゲハを貼りました。
ブラシが移動する方向に張るのが良いみたいです。
内部配線には蛍イカを採用しました。
配線数が多いのと比較的太いので、2個必要でした。
なお、エンクロージャ内に吸音材は入っていません。
多分不要でしょう。
まぁ、様子見ですね。
同上です。
おっと、ウーファの口に麻紐のパッキンを付けました。
3重に左巻きです。
チューン後の1000Mです。
今回は大阪でのイベントにチューン後のSPとして参加させて頂きました。
DENONのAVアンプで鳴らせたのですが、別段不具合の指摘も無かったところを見ると、必要十分には鳴っていたと思います。
その意味では、今回の目標である「簡単に鳴らせる名器」は、取りあえずクリアーできたのではないでしょうか? (笑)
運んできて置くだけで、この鳴りっぷりですから、今後の置き方などの使い込みで更に良くなるのは間違いないでしょう。