施工例:ハセヒロ製品のチューン情報

2003/6/26

(株)長谷弘工業さんの積層型バックロードホーンは、評判が良いらしいですね。

実際にモノを聞いてみると、その評判も頷けますね。\(^o^)/
「こんな小さなユニットから!」とビックリするような立派な音が出てしまうのだから

バックロードホーンの愛好者だけでなく、多くのユーザが新しい音として、新鮮で堪らない魅力的な音として受け入れたのでしょう。

音も素直で、それに加えてバックロードホーンらしい迫力もあるので良いです。
バックロードホーンにありがちな強調感も少なくて自然です。

クラシックなど繊細な音楽にも充分使えます。
これは、やはりNCを駆使したスムースなホーン構造のお陰だと思います。
良い仕事は結果に出てくるんですね。
ホント色々な事まで考えさせられました。

さて、このバックロード・ホーンに対してGe3的チューンの依頼がありました。
素材的には申し分ありませんが、この現状でもビックリするくらい良いものを、更にビックリさせようと言うのだから、やっかいな要請です。
そうして何台かをチューンして感じたことは「ハセヒロBLは本当に素直!」って事です。(笑)

バックロードホーンの様なエンクロージャの仕組みが主人公である場合、その「仕組」が音の支配権を握っている事が多く、ことごとくチューンに抵抗してくる場合があるのです。

それはチューン後の安定に必要な時間となって現れてくる訳ですが...
ハセヒロBLはすんなりチューンを受け入れて、馴染むのにあまり時間を必要としません。

Ge3の基本グッズであるヒグラシ、黒アゲハでの対策で、ほぼ満足できる結果が出ましたので、ここにそのチューンのポイントと言っても大げさですが、要点をまとめておきます。

このハセヒロBLシステムをチューンされる方の参考になれば幸いです。

※いつものラフな漫画です。断面図のつもりなので容赦願います。m(_ _)m


1.MM−141Sへの対策

小型のMM−141Sの場合です。
側板を付ける前に黒アゲハ(青アゲハ)を貼ります。貼る位置は左図の赤いのが黒アゲハの位置です。これでは計4枚ですね。
貼り方は、音の進行方向と同じ向きに黒アゲハを貼ってください。
空気室にある3つ緑の三角はリプトンのテトラパックです。茶葉を入れたままで良いので3つ天井から釣るようにしてください。テトラパックはしぼんでいるよりも膨らんでいた方が良いです。
おっと、吸音材は全部抜いてくださいね。
少しは...
なんて考えずに全部抜いてください。(笑)黒アゲハ(青アゲハ)  4枚
リプトン・テトラパック 3個

2.MM−141〜171への対策

中型って言うんですかMM−141のチューンです。MM−151,161,171も同じです。
これも側板を付ける前に黒アゲハ(青アゲハ)を貼ります。貼る位置は左図の赤いのが黒アゲハの位置です。計5枚ですね。
空気室にある3つの三角も同じです。
吸音材も全部撤去してください。黒アゲハ(青アゲハ)  5枚
リプトン・テトラパック 3個

3.MM−151T〜191Tへの対策

トールボーイ型のMM−151Tの場合です。
基本的にMM−161T,181T、191Tも同じです。
側板を付ける前に黒アゲハ(青アゲハ)を貼ります。貼る位置は左図の赤いのが黒アゲハの位置です。計4枚です。
191T以上の場合は、同じ位置に10cm位の間隔を空けて2枚貼ってください。ですから、アゲハの必要枚数は2倍になります。
空気室にはリプトンのテトラパックを3個です。
191T以上は4個以上にしたほうが良いですね。皆さんで試してみてください。
もちろん吸音材は不要です。黒アゲハ(青アゲハ)  4枚
リプトン・テトラパック 3個※191T以上はアゲハの枚数を2倍にする。