光陽デンキさんの会長さんは秋葉原の超有名人で、御年80歳を優に超え90歳にならんとするが、そのオーディオに掛ける情熱たるや我々凡人の比ではなく。今も衰えを知らない。
もしも、オーディオ人間国宝というモノがあったなら、真っ先に推薦される方であろう。
その会長が30年の年月を掛けて開発したスピーカが3Dスピーカである。
その技術を得て商品化を考えたメーカも多いらしいが、その独自な理論は職人技によって成り立つ部分も多く、断念したという話を良く耳にする。実際、会長がSPを組み立てているのを見たことがある者にとっては、全く誇張された話では無いことは明白だ。
正に、すざまじい職人技なのである。
これらの技術および理論は会長独自のモノではあるが、SPから出る音は、非常に説得力のある音であり音場を形成し、聞く者を凍らせてしまう。
これは余程の駄耳でなければ、その場での雑談など不可能だろう。
聞き入って、見入ってしまうのである。
「ス ピーカが消える!3次元の音場!」などのお店のキャッチは、若干、古典的な感もなくはないが、何ともほほえましい。もう少し時間が経てば、大村崑のオロナミンCの看板位の値打ちが出てくるような気もする。実際、このSPはポンと置くだけで、本当にSPの位置が判らないのである。複数のSPがセットされた場所だと、余程の利き耳でも、どのSPが今鳴っているのかは、まず判らないと思う。かくいう私ごときでは全く判らない。足下にあっても前方にあると思ってしまう。音像は前方奥に明らかにステージを形成してしまうからである。
光栄な事に会長さんはGe3をいたく気に入って下さったようだ。Ge3がGe3グッズを使って、このSPをチューンすることを快諾して頂けた。尚かつ、それの販売まで許可して下さったのである。
そんな訳で、チューンした光陽式3D-SPのGe3チューン第一弾がこれである。Ge3の目標であるクレルには、残念かな、チョットだけ届かなかった。まぁ、あちらは600万円もの怪物なので、これはこれで上出来だと思う。
Ge3値127p これはGe3の自信作の一つである。
※D-SPは壱百弐拾倶楽部員ですが、掲載は敢えて控えております。
■光陽デンキ NDR-167MK2 をチューンする