ツイターの振動板対策には「琴引」を使います。
「琴引」はツイターのドーム部やコーン型のセンタードームに貼付けて分割振動を抑制するグッズです。
「黒アゲハ」の次に開発されたと記憶しています。
以前、1インチドライバーの振動板に付けた記憶では、切れ味が良く空間表現も良くなりました。
今回のSP対策での問題は、ツイターは写真のように、ディフィザーが付いており、振動板に「琴引」を貼るスペースがありません。うーん、困った。ディフィザーを切り取るしか方法がないんです。(もう売れないですね。^^)
流石に、躊躇しているうちに、1週間過ぎました。仕事にかまけて少しずつ、作業を遅らせていました。重い腰をあげて作業開始です。
おお!なんと言うミステイク………………………………
ディフィザーをニッパーで切取作業中に切ったディフィザーの一部がドーム振動板にぶち当たってしまった。一部亀裂が入りひしゃげてしまった。orz…….
何とか潰れは概ね戻しました。何とか音は出ています。ひどい歪みはないようです。参ったなー。
作業の充分なシミュレーション不足が原因です。反省。
(後日、きささんのアドバイスで小さく切ったアルミホイールを該当個所に裏表エポキシ接着剤で貼り付けました。これで何とかOKです。良かったあ。)
——-(閑話休題)——-
番外編(ツイーター修理)
突然ですが、ここでツイーターの修理状況をレポートします。^^
まず写真のように分解します。プレートのネジ4本を外し振動板をプレートごと取り外します。
振動板の裏に詰められているフェルト状のの吸音材を取り外すと振動板が出てきます。
綿棒でやさしくドーム部を押して球面に戻します。(因みに接着テープでは駄目でした。)結構簡単です。
次に裂けた部分に台所にあるアルミホーイルを傷の大きさに合せて鋏でカットします(今回は5mm位)。
エポキシ接着剤で裏、表にカットしたアルミホイールを接着します。綿棒で押しながら密着させます。(これ重要です。)
エポキシが硬化するのを待ちます。僕の手持ちのエポキシ接着剤では12時間の硬化時間です。
修理後の音ですが、聴感上は歪んだ音も出ないし、大丈夫なようです。
——-(閑話再開)——-
気を取り直して、「琴引」を設置します。簡単に終わりました。^^
綿棒で接着面を軽く押しながら密着させるのが安全な方法だと思います。
CDを聴きました。JAZZですが、高域の抜けが明らかに良くなっています。高低のバランスが良くなりました。ディフィザーの撤去も効いているようです。、因みにデイフィザー撤去時は高音が暴れました。なるほどメーカーは暴れ防止のためにディフィザーを付けているのですね。
「琴引」を貼るとこの暴れがあっさり収まりました。。クラッシックの音場感も向上しています。それと素直な音になったと感じます。「琴引」施工前の音は癖があったのだと思わせる変化です。
やっぱり、「琴引」は僕にとって必需品でした。
琴引はトレーニングもそれほど必要ないようです。