施工例:5. Ge3化第五歩 ★ユニットの補強など

2007/3/27

ヒグラシは1個で3.6キロの真鍮の重りに(仮想的に?)相当するらしい。ヒグラシ2個ついてるウーファは、7.2キロの真鍮のパワーを受けていることにつながる。ほんとにそんな重りつけた日には、ユニットのフレームは少しづつ傾いてしまうだろう。

という訳で(ほんまか?)、ウーファのユニットを補強することにした。
ホームセンターで、直径5ミリのアルミパイプ数本とエポキシ接着剤を仕入れてきた。

ウーファのユニットを取り外し、どこを補強したらよさそうか吟味。
よしと決めたら、せっせとアルミパイプをペンチで切断(これが一番疲れた。)

そして補強されゆくユニット。
正直、誰かがそばでみていて「やばいんちゃう?そんなことしたら?」といわれたら「確かにこんなことしていいわけないよね」といってしまうでしょう。

エポキシ接着剤は手につくと痛くなるので注意が必要。塗り中は臭いもキツイので換気も必要。ユニット側にしっかり塗って、アルミパイプを置いていく。そしてアルミパイプの上からもエポキシ接着剤を塗っておいた。

つぎにProjectQを適当に塗る。
補強したい面積の30%ほどで有効らしいので、あんまり一生懸命に塗らない。でも塗ってると塗りたくなってしまう(爆)青Qの説明書を読んでいると、「もしかしたら青Qの中には何かの粉が入っていて、その粉が塗った場所の振動と共振しながら収束するような?ものではないだろうか??」と思ってしまった。


●試聴1

ベートーベンの第九の第四楽章。
あれ?何かが抑えられているぞ????悪くなったのか?と1秒感じた。
注意して聞くと、ソリストの回りの空間の静寂度がアップしているではないか!!それに関連してか、音がフォーカスされたというか、音像がはっきりしたというのはこのことだろう(意味不明)。
なるほどかもしれない。
ヒグラシ・エンジンを積んでパワーアップし、前輪に琴引、後輪に黒アゲハ&琴引を搭載して精度を上げたものの、肝心の本体が弱ければ、いま一つであったという訳か?
ハードかつ精密に動くマシンには、振動をがっちり受け止めて微動だにしない鍛え抜かれたボディが必要だということかもしれない。
ならば!ならばである!
期待を込めて次の試聴へ。

●試聴2

ベートーベンの第九の第三楽章。
祈りをテーマにした第三楽章、と聞いたことがある。
かつて私は第四楽章の合唱メンバーとして舞台に立ったことがあるが、テンションをマックスまで高めてベートーベンの世界に入ってくるのは第三楽章からであった。
今、強靭なボディから発せられる「祈り」!
なんという透明感であろうか!
ピュアである!!
これまでの我が家では不可能であった透明感!!
クリアのさらに上の、透明感!!!

●試聴3

「自然の中のモーツァルト」の海。

突然のことに驚いた!

海に恐怖感を覚えた!

いい意味での、もっと聞きたくなってしまう恐怖だ!
恐怖の海が、自分の体の中を突き抜けそうな気が一瞬した。
そして海の上で鳴り渡る合唱。
アベベルムコルプスを歌っているソプラノに鳥肌が立ってしまった。