★ヒグラシの取り付け
Ge3化前の現状
■システム全体の流れ
PC→(USB接続)→DAC→(ステレオミニプラグからAUX-IN)→アンプ→並列でSPが2セット(片方には2.2マイクロのコンデンサを直列してツイーターとして使用)
■各機の情報
PC:デル社製、WindowsXP、CPUはインテルのCore2Duo
DAC:オーディオインテル社製、μUSB Audio – DenDAC
アンプ:オンキョー社製、CR-185X(1998年製)
SP1:オンキョー社製、D-032AX(1998年製)
コンデンサ:フォステクスのCP2.2で、SP1に直列接続
SP2:JSP社製、JSP-1012S
DACは回路むき出しの試作品をサンプル購入であるが、本製品と同じ性能。
延長コードで250mlペットボトルに入れてある(笑)
高品質なヘッドフォンとDACの効果によってPCから再生しているとは思えない音質を楽しんではいる。
しかし、SPから出るサウンドは比にならないほどしょぼい。というわけで、本気でGe3チューンのスタートです。
何事も順序よく、確実にはじめていきましょう。
まずはオンキョーSPをGe3化していきます。
Ge3チューンの第一歩はオンキョーSPに「ヒグラシ」からスタート。
アンプからJSP-1012Sを外し、ONKYOのD-032AXにつないでいたコンデンサも外します。アンプにはONKYOのD-032AXだけが接続されています。
現状の音を確認するため、次のソフトで試聴。
クラシック:カラヤン指揮のベートーベン第九
ジャズ:クリフォード・ブラウン
やはり低域貧弱、中高域はまぁまぁキレイだが抜けきらず、こもりがち。安っぽいサウンド。スケールが小さい。分解能が悪く、音と音の間の空間が淀みがちだ。パワー感もない。
★Ge3化★第一歩★ヒグラシの取り付け
ツィーターのユニットを外します。
ツィーターにはヒグラシを1個。
続いて、ウーファのユニットを取り外し。
なぜか収音材らしきものは入っていません。内壁にガーゼみたいなものがホッチキス留めしてある程度(笑)ホントにチープ?です。
ウーファにはヒグラシ2個です。
ヒグラシには両面テープとガムテープがセットで添付されているので、とっても親切。
貼り付けもとっても簡単です。素人でもできますね。
セット完了。
いそいで試聴してみましょう。ヒグラシの取り付け後、効果が安定するまでには4日ほどかかるそうである。
≪ヒグラシ1日目≫
●試聴1
「カラヤン指揮のベートーベン第九」です。
おお!暴れる(爆)
スフォルツァンドが異常に目立つ!
高域の強いアクセント!スタッカートが激しい!
クレッシェンドでは山の頂点が強調され、山の麓から中ごろまでは抑えられている。
中音域がこもったように感じたり、低音域が寂しく感じたりした。
ところが!
第四楽章の途中から様子が変わり始めた。
チープなSPだから頑固さがないのだろうか!?早くも順応か!?
暴れが減って、ピアニシッシモからフォルティティッシモまでのダイナミクス変化の豊かさとなっていく。さらに、音が澄んできた・・・
まさかそんなぁ〜アホかいな!?と思ってもう一度、第一楽章から聞いてみたら・・・
さっきとは全然違う!ええ感じやん!パワー感もUP!
●試聴2
というわけで、気分を変えて、クリフォード・ブラウンを聞いてみた。
ジャズ・トランペット特有の子音の細かなニュアンスの違いの聞き取りやすさUP!
私自身がトランペット奏者なので、ここは実にこだわる点である。
トランペットから発する瞬間ごとのほんのわずかな雑音や揺れ、空気の漏れ、発声の瞬間(打点の直前直後)に聞こえる子音が重要なのである。
ベースが軽いけどしっかり鳴っている!!ドライブ感UP!
サックスのハリが良くなった。
ピアノのクリア感UP。
全体的にスケール感も広がっている。
あわよくば、もっとドラムのシンバル系の響きが飛び出すようになれば最高だなぁ。
●試聴3
「自然の中のモーツァルト」の「海」
編集を極力控えた海の生録音の上にモーツァルトが鳴っているCDだ。
オーケストラや合唱部分は上記の特徴のとおりよい方向だ。ヒグラシ効果でよく分かったのは、波しぶきの豪快さとか小波の細かいうねりの聞き取りやすさだ。「動き」がはっきりしてきたかもしれない。課題としては、波が引いたときのタメや海の深さ、さらなる波しぶきのキラキラ感が出てくれば、生に近づくだろう。
2007/3/18
≪ヒグラシ2日目≫
●試聴4
クリフォード・ブラウンである。
Take The A Train や The Blues Walk を聞いてみた。シンバル、ハイハットが少し前にでてきた。ドラム全体の打点と余韻がキレイに聞こえてくる。トランペットやサックスのフォルテの陰でペダルを上げた瞬間がわかった。
●試聴5
有名すぎるサムシング・エルスの枯葉。これなら聞きすぎているから(笑)オレの耳はごまかせないはずだ(爆)
ヒグラシ効果で一番関心したのは、伴奏時にソフトで静かなピアノとフロント(Tp、Sax)の対比が見事に再現されていることだ。ベースのシンコペーション的な動きでの各音の微妙な音量の違いも出てきた。
●試聴6
「自然の中のモーツァルト」の「海」
波が迫ってくる迫力が増した。思わずのけぞってしまった。課題は試聴3と同じ。寄せる波には押される(これだけでも実はすごい)が、引く波には飲まれないのである。
●試聴7
「カラヤン指揮のベートーベン第九」
やはり最初に試聴したもので最終確認をしなければなりません(笑)
落ち着きました(爆)
全音域に渡って、ユニットが生まれ変わった感があります(感動)