つる:これって…茅蜩は、
どんなユニットでも必要ですか?
きさ:どんなユニット?
高音・中音・低音に、っていう意味?
つる:はい。
きさ:うん。
つる:ふ〜む…
きさ:…ただ、構造によるけどね!
つる:完璧な構造なら必要ない?
きさ:…完璧、っていうか、
質量を使わない構造、ってのがあるからね。
つる:うん?
きさ:例えば、イオンツィーターとか。
つる:イオンツィーター?
きさ:うん。
つる:…知らないです、それ。
きさ:イオンツィーターって、こう、ぼぉ〜って、火が点いてあるみたいなやつ。
あれは僕の好みやないな。
つる:?
きさ:燃えるにおいがする…ような気がするねん。
チリチリチリ…って。 ※実際においはしません
つる:ふ〜ん。
…何か燃やしてるんですか?
きさ:んや、
電気でイオンを発生させてるだけ。
つる:ほぇ〜…
きさ:放電、っていうのかな?
放電させたらほら、
パチパチ…って音でるやん?
つる:でますね。
きさ:そのパチパチを、
高音のSPに使こてるねん。
応用してんねん。
つる:後ろから押すチカラ(カウンターウェイト)として?
きさ:いや、音を作っとるねん。
せやから、なんもないところから放電で音が出るねん。
ほんだら、オバケみたいな音するねん。
つる:へえ〜〜〜〜!
きさ:「ホぉぉォ〜〜〜…」ってでてるねん(笑)
つる:そうなんや!聴いてみたい!!(笑)
きさ:ただ、非常に軽いよね。
振動板がね、ゼロやろ?
つる:うんうん。
きさ:ゼロやから、トランジットっていうか…レスポンスはいいよね?
つる:うん。
きさ:でも、実体ないから、重みを感じないんよ。
つる:軽〜い感じなんですか?
きさ:うん。
なんか、「透明」っていう感じ。
つる:・・・そういう音を求めてるとかだったら、それでも全然いいですよね。
でも、Ge3が求める「生の音」とは、また別という…
きさ:うん。別。好みの世界やね。
僕は、実体がないのに音がするのが、きもちわるう感じるねん。
だから嫌やね。
つる:ふ〜ん…好みがハッキリと出るくらいの「色」がでるんですねぇ。
きさ:…で、それに近い平面SPとか、あんねやんか。
平面の薄〜い、0.2ミクロンとかを…振るわしてるンとかあんねん。
ソレも質量に影響しない場合があんね。
つる:質量って言うのは…後ろから支える質量?
きさ:そう。
そういつがバーン!って動いたところで、何も動かない、っていう…軽すぎてね。
何も動かへんのやったら、カウンターウェイトなんて要らんやろ?
つる:ああ…(笑)
きさ:そーゆう意味。
つる:成る程。