施工例:10. 吸音材撤去とキャビネットに大黒アゲハ

2007/7/25

基本的準備が終わったので、漸く吸音材撤去と大黒アゲハの施工です。

先ずは小手調べでスコーカーのバックキャビティから吸音材を取ります。
吸音材は以前にオリジナルからカーボンフェルトに交換していますが、早速取り外します。バックキャビティはプラスティクですが、先ず「青Q」を塗り仮想強化を図ります。

次に仕舞ってあったケブタの毛(ケブタをカットした際の切りくず)を吸音材の替りに入れて見ました。「大黒アゲハ」は後の楽しみに残しておきます。^^

「ケブタ」はある動物の毛皮です。Ge3の説明では音の品位を向上させるとの事ですが、その後、室内音響の対策用途や様々な効果があることが判明し、応用製品が開発されています。さわるとふわふわして気持ちがいいですね。^^

「ケブタテープ」はアンプ、CDプレーヤのコンデンサーやIC,クリスタルに貼っても効果を発揮します。応用範囲が広いです。

さて、音の変化ですが、結構変わります。音が素直と言うか、反応が早くなったように感じます。

7/29夕方〜7時半にキャビネット施工

いよいよ、キャビネットです。吸音材を取ります。吸音材はカーボンフェルトに変えてありましたが、外して見ると結構な量ですね。

吸音材 吸音材撤去

撤去後

取り出した吸音材

次に、キャビネットの両サイドに「大黒アゲハ」を一枚づつ貼り付けます。このスピーカーは高さが76cmなので丸々一枚使いました。貼るのは簡単です。因みに内部のキャビネット補強には麻布を木工用ボンドで貼り付ける手法もあります。ただかなり面倒です。特に市販のSPの場合、ネットワークや補強材があるので、大変です。その点「大黒アゲハ」は簡単ですので、迷い無く楽な方を選びました。^^

大黒アゲハ キャビネットに大黒アゲハ

次に定在波の防止に「ケブタテープ」を5mm程に切ったものを沢山用意します。端の方は5センチで後は15センチほどの感覚で碁盤目状に貼り付けます。結構面倒ですので適当に貼り付けました。(笑)

作業終了です。取敢えず音出しです。うーん何と言うか音の出方が違うんですね。今まで音が出るのがワンクション遅れていたのがストレートに音が出ると言う感じです。ハイスピードになりました。音に張りがあり、明確になったようです。透明感も増加し、バスレフ特有の低音の膨らみも減少しています。勿論キャビネットの共振は感じられず、カンカンした共振音はありませんね。

翌日早起きしたので、NHK_FMの朝のバロックを聴きながらイメージしたのは晴天の青空でした。^^明るく澄み渡った空ですね。

余りに気持ちがいいので、バッハの管弦楽組曲のCDをかけました。そこで浮かんだ言葉はクラリアリティ(明晰)です。

鬼太鼓座の「怒涛万里」のCDを久し振りに聴きました。難関のCDですが、変わりました。
太鼓の音が迫ってきます。
ここまでの、Ge3対策はやるべきだと思います。