≪大黒アゲハ≫
はっきり申し上げよう。
つい1ヶ月ほど前まで、「ケーブルに金かけるなんて馬鹿げている。」と思っていた。
「ただの銅線だろ?そんなもんで音が変わるわけがない。」と。
「ケーブルがどうのこうの?そんなもんオレには関係ない。」とすら・・・
しかしGe3チューンに取り組み、さまざまなオーディオチューンをネット上で検索していくと、ケーブルでも音が変わりそうな予感がしてきた。
アンプのGe3入門チューンが終わってから1週間。だいぶ聞き込んできたので、大黒アゲハの寿司巻き?にチャレンジしてみよう。
Ge3情報によると『ケーブルの下流端から20cm以内に大黒アゲハの縦半分を巻き付ける』というステップがケーブル・チューンの入門編のようだ。
まずはどこにでも売ってそうな普通のケーブルを・・・
大黒アゲハをまっぷたつにハサミで切りまして・・・
巻きつけ!
そんでもって、スパイラル・チューブなるもので、大黒アゲハがはがれてこないように固定する。このスパイラル・チューブ、簡単な原理だと思われるが、使ってみるとものすごく便利だ。いろんなところに使ってケーブルを整理したくなってしまった(笑)
作業はいたって簡単すぎる。10分もいらないだろう。
●試聴1
作業直後に(しつこい)が「スタディ・イン・ブラウン」である。
あくまでも同じ音源で試聴して、変化を聞き取る方針を貫きたい。
試聴を始めた瞬間は、「悪くなったかな??」と感じた。
押さえつけられたような、暗くなったような感じだ。
物足りなくてボリュームを上げてしまう。
あわよくばS/N比が向上と考えられないこともない?と20分で聞き飽きる。
●試聴2
やるせないので「自然の中のモーツァルト」の「海」をバックミュージックに、しばしリラックスタイム。
音楽は適当に聞き流しながら、3時間ほど経過した段階で、やばいことに体が震えた!!
や、やばい・・・
やばすぎる・・・・・
奥深い静寂の中で、きめこまやかな波の流れを体験してしまったのである。
ゾクッと体が動いてしまう。
そして、神々しい低音の響き!
神々しいのに下品な表現で申し訳ないが、キンタマにキュッと力が入って頭のてっぺんまで感動が走る。
合唱の部分では低音の響きがヘソの奥に響いてくる。
高域の弦楽器の瑞々しさといったらたまらない。
曲を収録したであろうホールの響きがさらにわかる。
ホールトーンというのだろうか?専門用語はわからないが、そのホールがもつ反響の特徴が聞こえてくる。
「あ、こんなところで0コンマ2秒、ピッチがずれてまっせ!バイオリンはん!(爆)」と気づいたのも面白い。
●試聴3
ここでやはり、試聴1と同じ曲に戻ってみた。
作業から4時間ほど経過している。
「うん!違う!最初と全然違う!」
ひじょーーーによい!