施工例:3. Ge3化第三歩 ★琴引の取り付け

2007/3/22

ヒグラシ黒アゲハ3日目+琴引

一応、3日間聞いて、状態は安定し続けているので、期待感たっぷりに琴引の取り付けです。

Ge3製品にはしっかり両面テープがついているので毎度、嬉しくなってしまいます。
ツィーターの円形ドーム?の形に合わせて慎重に琴弾をカットしていきます。
エッジに触れないように!琴引同士が接触しないように、集中して貼り付け。ここでも娘の鼻クソ用ピンセットが活躍。
できあがり!

 

●試聴1

「自然の中のモーツァルト」の「海」
寄せる波の迫力(ヒグラシ効果)はそのままに、波のまとまり感(黒アゲハ効果)そのままに、波しぶきのキメ細やかさがでてきた!SP自体の静音感が確実にアップしている。いままではアンプのヴォリューム25%を越えると、SPのジーという雑音が耳障りだったのだが、30%のボリュームまで上げてようやく気になりだすようになった。

●試聴2

クリフォードブラウン。
シンバル系の高い響き、ベース、ピアノの低音まで合わせて、飛び出し感そのままにキメ細やかになっている!ドラムのブラシさばきの絶妙さが伝わってくる。しかも音場がさらに拡大!
ヒグラシと黒アゲハで耳に突き刺さるようになったトランペットの高音が、気持ちよく突き刺さる!!ハイトーン炸裂中の微妙なビブラートがさらに分かりやすい。品位が向上した!

●試聴3

ベースソロ。
面白い。耳に響くパワー感がさらに向上している。

●試聴4

マイルス、マルサリス、ガレスピー、サッチモ、チャーリー・パーカー
以前よりもボリュームあげて聞いてもうるさくない!一瞬、トランペット系の高音が抑えられているのか?と思ったが、そんなことはない。余計な響きが取られて本来の響きが残っている。
ベースの弦の振動が鮮明化されてリズムがわかりやすい。
チャーリーのSAXの、楽器の音をフェイドアウトさせて、漏れる息の音だけでビブラート等の感情表現が微細に聞こえ出した。ラッパでも同様、今まで聞き逃してきた細微な表現が聞き取れる。
ハイハットのペダルを踏んだときの、圧縮される空気が逃げていく感じが出てきた。

●試聴5

本当に高域が改善されているか?奥の手を出すことにした。
「自然の中のモーツァルト4枚組みセット」の「朝・高原のコンサート」である。
高原での風や鳥や虫たちのさえずり生録音を極力編集を控えた上で、モーツァルトが演奏されている。鳥の生声を聞けば、高域の改善度合いは一発で分かるはずだ。

おおお〜。

鳥の声がシャープにまとまっている。近くにいる鳥から遠くにいる鳥まで!距離感抜群で心地よく響いている。スピード感ある細かい鳴き声の振動も絶妙だ。大感動である。
妻にも「以前とくらべてどうだ?」と聞いたら、「全部よくなっている!クリアだ!」とのこと。音楽に興味ない妻でも分かる変化のようだ。

●試聴6

試聴の仕上げはカラヤン指揮のベートーベンの第九である。
圧巻である。
試聴1〜5で挙げた効果がすべて確認された。
チープなオンキョーSPが、すでに10万円の向上はしている!

●試聴7

妻が好きな千住真理子のバイオリンソロを聞いてみた。
妻いわく「生演奏を聞いて感動してCD買ったけど、拍子抜けしていた。CDになるとこんなに悪くなるのかと思っていた。暗い曲だな〜つまんないな、と思っていた。でも、スピーカーを調整しただけでこんなに変わるなんてすごいね。実はものすごい情熱を込めて弾いていることが伝わってくる。JSPのウーハーも鳴らしているのかと思った!」
また妻いわく「レストランや喫茶店で今まで『いい音楽だなぁ』と思って聞いていたけど、ダンゼンにウチのほうがいい音が鳴ってるよ!」と。

※※※※
私の個人的な理想はオーディオインテル社製のヘッドフォン「EXH-313」である。
個人的に理想と思うヘッドフォンの空間を、リビングルーム全体に実現したい。
さらなるSPのGe3化によってどこまでチープなSPが進化するか?
さらなるS/N比の向上が必要と思われる。
アンプやケーブルのチューンの必要性を実感した。
信号を読み取るPCが発する振動音もサウンドに強い影響を与えている。
自分では高性能だと思っているDACのチップに、ほんの少しのGe3化を加えたら・・と思うとワクワクする。
すでにパワーアップしているSPのエネルギーで、SPの後方・サイドのカベの振動が特に激しい。(床に置いたら床の振動、PCモニター脇に置いたらデスクやマウスまで振動する。)リスニングポイント後方の家具も微小に振動している。
ルームチューンでさらなるノイズカットが必要となる。
我が家のリビングの空気はだいぶいいほうだと勝手に思っているが。まだ静けさが足りないと感じる。
音場が広がり、エネルギッシュで全音域がクリアなサウンドが鳴り始めた。
さらに、演奏家達が空間に浮かんでくるような方向に近づきたい。
広い空間で、海に引きずりこまれたり、高原で寝転んでいるような、自然音再生における仮想体験をしてみたい。

Ge3チューンは私個人が好きな音の方向性と合致していると確信している。