施工例:ケブタエッジへの道(4)

試聴(3日後)

バロックを聴く。
いままではよほどの気が向かないと聴かなかったソフトだ。
パイプオルガンやら弦楽器やをバックに、バロック・トランペットだ。
倍音と空気感とウブゲの嵐がやってきた。
Ge3値の低いSPで聴くと、ただ古臭いだけで味気もない、バロックが好きでなければ聴けたもんではないのだ。
しかし、倶楽部員を超え、どんどんチューンが高まり行くSPでこれを聴けば、無上に気持ちいい天界のサウンドが楽しめる。

そういえば、SANSUI SP-100X、こいつは最初、クラシックなんかはボンついて聴けたものではなかった。オールドなジャズ向けに聞こえた。
ユニットのフルGe3化を終えた今、奏でるサウンドはジャズよりもむしろ、クラシックでその性能を如何なく発揮するように変貌をとげつつあるのだ。
こいつはまだまだ鳴るように成長していくはずだ。

談たまたま、妻が話し始めた。
「昼間ね、このスピーカーで浜崎あゆみを聞いたらね。ものすごすぎてビックリしたよ!特に声がすごい。息遣いとか響きとか細かいところがすごくよく分かって、コンサートで生で聴いたときと非常に近いよ。」
と、JPOPにもすごいらしい。

いや、ジャズも十分すごいんだけどね。
Ge3化済のオンキョーと比べると、ジャズを聴いた差よりも、クラシックを聴いた差のほうがデカインダワ。
ここから一歩飛び越えて、ジャズでもなんでも驚愕してみたいもんだ。

ちなみに、数日後にQシートで仮想球体&内部ケブタ貼りも施工してみたが、ぶっ飛んだことは言うまでもない。これ以上、何か必要ですか?とでも言いたくなるほどの鳴り具合であった。しかし今回は、それすらを凌駕するレベルに突進なのである。