施工例:ケブタエッジへの道(1)

SANSUI SP-100X 到着!!

発売されたのが1991年12月。当時の価格はセットで58,000円という。

SP-100X正面背面

現在2008年1月なので17年前の代物。この状態でも倶楽部員らしいので、さっそく試聴してみる。
うむ!
いい!
ショボイシャカシャカSPだと、左右のつながりが悪い。リスニングポイントが右に寄るとR側の音が急に強調されるような具合に。この状態から抜け出すには、ヒグラシ黒アゲハ琴引が必要である。だが、SP-100Xにはそれがない。
低域〜高域のバランスもよく、微細な表現、左右の動きもばっちりだ。
さすが倶楽部員サウンド!!
しかし、ギリギリ倶楽部員といった程度ではないだろうか?
ウチの小型フルGe3チューン済と比べてみると、SP-100Xはセピア色に曇っているのだ。
確かに、古いジャズを聴くと、ものすごくゴージャスで味わいがある。
録音がセピア色なのと、SPがセピア色なので傾向がマッチしているのかもしれない。
しかし、古い録音に詰まっている情報を全て表現しているとは思えない。
自然音を聞くと、遠くで移動しながら声高く鳴いている鳥が、すっかり隠れてしまっている。この曇りを徹底的に取り払い、新しい力を吹き込んで前に前にと鳴り渡らせてみたいものだ。

ウーファ

ウーファのウレタンみたいな黒い枠を取り去り、銀色の枠をキリやペンチを使ってべリベリに剥がしてやる。

ツィータツィータの枠を剥がす

枠撤去後

ツイーターの枠もベリベリ剥がそう。

 

何の役にも立たないゴミのお出ましだ。
このゴミを取り払った状態で聞くと、サウンドのホコリをフゥっと吹いたような程度に、マシになる。いらないものってのはホントにいらない。