彷徨える工房:2001/10/25 江川工房 勝手にレポート

今回は事前予定では「オーディオEXPOで見つけた新製品・アクセサリー」

う〜〜ん、楽しそうだぞ! そう心にとどめて行く事に決めた。
(つうか毎週参加してるんだけど・・・)

でも村井さんのHP(日記)を見てみると、今回はなんと早大の山崎教授がお見えになるとか!(教授は僕の大好きな1bit理論の方ではないか!!)
ちょうどEXPOでは時間の関係で教授の話だけが聞けなかった(1bitコンソーシアムでは)事もあって、事前告知の内容も気になったままだが、期待に膨らみいつもの急な階段を登る事に・・・
(あれっ? なんか雰囲気が違うな〜〜〜〜。)
階段を登りきってみると”コイズミの社長がなにか書いている。
「今回から会費(500円)は前払いでお願いします」
(ふむふむ。その方が酔う前だしいいかもな〜。)
手元の紙には「本日 満席」(なっなにぃ〜〜! 山手線遅れたばっかりに入れないのかぁ〜〜?)
と心で唸っていると 中から見知った方が空き席を教えてくれて、なんとか着席。

それにしても今日は人が多い! こんなの初めてだ・・・!

そしてやっと落ち着いて周りを見ると。 「なんだこりゃぁ〜〜〜〜!」
いや〜もう江川工房では大抵の自作のSPとか見ても驚かないつもりだったんだけど、今回のはまるっきり違う。

あっ!”超伝導SP”とか書いてあるぞ!!!!!!!!!

どうやら”山崎教授”の名前を聞いて勝手に1bitの日だと勘違いしていたのは僕だけだったようで、みんなはこの”超伝導SP”を見に(聞きに?)来ていたらしい。

作業は教授が学会で遅れるそうで、学生さんが魔法瓶から液体窒素をSPにどぼどぼとかけている。
なんでもマグネシウムだのなんだかの合金を使う事で−190℃での超伝導が可能になり、SPコーンが若干浮いているとか!(説明にはエッジレス、ダンパーレスとか書いてあるぞ!
詳しくは解らんが 笑) いろいろと説明を聞くと、超伝導のピン止め効果(宙には浮くが一点でエネルギーが戻ろうとする効果(だったかな?)で浮いては いるが、それ以上は上には行かない&取れないし(重力で止まってるのでなく固定されるそう。 でないとどこまでも上がっていっちゃう!)

SPを横向き(通常SPの状態)にしてもコーンは落ちないそうだ。(温度が温まって超伝導効果が切れると重力どおりに落ちちゃうが。)

まーなんの抵抗もなくストレス無く動くことが出来る一種理想的なSPユニットの未来系だと理解。(実際は空気の抵抗があるので抵抗0は出来ないそうですが。)

急速に冷やす事で、ユニット周りのケーブル等も抵抗が少なくなることも大きな効果みたい。

前置きが長くなっちゃったけど、音を聞いてみた。

まだまだ実験機って事もあり、大音量では聞けないのだが、なぁ〜〜〜んも押さえつけられたような感じのない素直な音が朗々と出てる って感じ!

ま〜箱にも入ってないし、低音とかも出ないけどこれはこれで気持ちいい!

江川先生なんて、「こんな新技術の音なんてもう生きてるうちに聞けないよ(笑)!

僕は君達(学生さん)になんかお礼をしたい」って始終上機嫌!!

僕個人的には予算の関係でSP1台のみでの小音量・モノラル再生だったのも含めて最初は昔聞いたラジオみたい と思ったけど、後で考えてみると、前にきさ さんから聞いた、「真空管は真空の中をなんの抵抗もなく。電気が喜んで飛んでいるから音がいいんだよ」っていうのを思い出しちゃいました。(ま〜全然理屈 違うんですけどね)

(Ge3値的にも過去最高クラス! とのお答え!! 未来は明るいか!!?)

PS.それにしても新技術の時は人は凄く集まるんだけど、二次会まで行く人はいつものメンバーで、寂しいぞ!(まだまだ僕が一番新入りだ。 笑)

Reported by 挿入王子